2012年9月8日土曜日

【報告】「Ring! Link! Zero 2012」の報告



8月5日に行われた分科会「青年のひろば――学習・交流と被爆者訪問」の参加者

【写真】8月5日に行われた「青年のひろば――学習・交流と被爆者訪問」の参加者


 「核兵器はなぜなくすべきなの? どうやったらなくせるの? ~被爆者のメッセージに学ぶ」をテーマに8月4日、広島市で「核兵器をなくす青年交流集会 Ring! Link! Zero 2012」(同実行委員会主催)が開催され、約1000人が参加しました。


 13歳で被爆した中村雄子さん(日本被団協事務局次長)は、「(原爆で亡くなった)彼女たちは12、13歳でたった一つの命をなくした。人生は楽しいことばかりじゃない。けれど、たった一度しかない人生をその人なりに全うするのが生まれた証拠じゃないか。彼女たちがこうして死んだのだと伝えなきゃいけないと思った」と話しました。


 日本平和委員会常任理事の川田忠明さんは、参加者の声を引き出しながら議論を進めました。「友人に平和について語りかけても反応が薄い」という悩みに対しては「平和運動は『ねばならない』運動であってはいけない。誰かに呼びかけようと思うほどに、自分の中で思いが高まったことが重要。あなたが声をかけて反応しなかった人も、3回目で署名するかもしれない。みんながやれば大きな流れになる」と答えました。


 参加者からは「自分の活動や呼びかけがムダなのかって考えてたけど、普通に友だちに話しかけただけでムダじゃないって言ってくれたのが、本当にうれしかった」(兵庫)、「中村さんの証言にあった、一生を全うすることが人間というもので、12、3歳でその人生を奪われた人たちにどれくらい思いを寄せることができるかどうかが本当に大事だと思う」(福岡)など感想が寄せられました。